【難易度&勉強方法】2級ボイラー技士の難易度とおすすめ勉強法について  

ごみ焼却

ごみ焼却施設業界に入る方におすすめの資格、【2級ボイラー技士】の合格率から見た難易度と私感覚での難易度、さらにおすすめの勉強方法について記載します。

おすすめ度は★5

ごみ焼却施設業界に入る方向けに私的なおすすめ度を記載します。あくまで主観ですので、参考ながら。

★★★★★ (5/5)

とりあえず受けとけ!レベルとします。

近年のごみ焼却施設にはボイラーが基本的に設置されており、発電を行っています。そのため、ボイラーの知識は必須です。この資格勉強を通して、ボイラーの概要、燃焼とは何ぞやを学ぶことをおすすめします。

合格率

合格率は公式ページに記載がありましたが54.7%。(おそらく前年度2023年度の数値だと思われます)簡単な部類に入ると思います。

統計 | 公益財団法人 安全衛生技術試験協会

他サイト様の情報によると、近年は50~60%程度の合格率で推移しているということであり、しっかり勉強すれば問題無いと思われます。

難易度は★2

★★☆☆☆

舐めていたら落ちるが、難易度は低い

私は大学で機械系を専攻していたため、熱力学は履修しておりました。そのため、燃焼計算は思い出せばできました。その他は、大学の知識では補えない部分もありましたが暗記が多いため覚えるだけです。

勉強時間

推奨1ヶ月(機械系専攻の方)、1.5ヶ月~2ヶ月(機械系以外の方)
最短:2週間(後輩談)

私は慎重派ですので、1ヶ月程度は勉強しました。機械系専攻していた後輩は、2週間で合格したということでした。ですが、私は多めに1ヶ月程度は見ておいた方が良いと思います。

機械系専攻以外の方については、念の為1.5ヶ月~2ヶ月見ておいたほうが安心かと。熱力学など専門知識が必要になりますので、慣れることを考えるとそれくらいあれば十分だと思います。

試験概要

念の為、概要も記載します。必要な箇所の抜粋です。詳細は公式ページをご参照ください。

二級ボイラー技士の紹介 | 公益財団法人 安全衛生技術試験協会
  • 受験資格

二級ボイラー技士免許試験に、受験資格はありません。どなたでも受験することができます(ただし、本人確認証明書の添付が必要です)。

https://www.jbanet.or.jp/license/boiler-license/second-boiler/

誰でも受験することができます。「当たり前では?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、資格によっては、「経験年数○年必要」など経験年数を問われるものが存在します。「2級ボイラー技士」はそのようなことはありませんので、とっつきやすい資格だと思います。

  • 試験科目
ボイラーの構造に関する知識熱及び蒸気、種類及び型式、主要部分の構造,附属設備及び附属品の構造、自動制御装置
ボイラーの取扱いに関する知識点火,使用中の留意事項,埋火,附属装置及び附属品の取扱い、ボイラー用水及びその処理、吹出し,清浄作業、点検
燃料及び燃焼に関する知識燃料の種類、燃焼方式、通風及び通風装置
関係法令労働安全衛生法、労働安全衛生法施行令及び労働安全衛生規則中の関係条項、ボイラー及び圧力容器安全規則、ボイラー構造規格中の附属設備及び附属品に関する条項
https://www.jbanet.or.jp/license/boiler-license/second-boiler/

4科目ありまして、計算があるのは3番目「燃料及び燃焼に関する知識」です。あまり多くはありませんし、基本を抑えてしまえば問題無いと思います。あとは基本的に暗記問題だと思って貰えれば問題ありません。

  • 注意点

2級ボイラー技士は、学科試験を受け合格するだけでは免許を受けられません。

イ. 次のいずれかに該当する者で、二級ボイラー技士免許試験に合格したもの
学校教育法による大学、高等専門学校、高等学校等においてボイラーに関する学科を修め3ヶ月以上の実地修習を経た者
6ヶ月以上ボイラーの取扱いの実地修習を経た者
都道府県労働局長又は登録教習機関が行ったボイラー取扱技能講習を修了し、4ヶ月以上小規模ボイラーを取扱った経験がある者
登録ボイラー実技講習機関が行うボイラー実技講習(20時間)を修了した者 ※1
熱管理士免状(エネルギー管理士(熱)免状も該当)を有する者で、1年以上の実地修習を経た者
海技士(機関3級以上)免許を受けた者
海技士(機関4,5級)の免許を有する者で、伝熱面積の合計が25m2以上のボイラーの取扱経験者
ボイラー・タービン主任技術者(1種,2種)免状を有する者で、伝熱面積の合計が25m2以上のボイラーの取扱い経験者
保安技術職員国家試験規則による汽かん係員試験に合格したもので、伝熱面積の合計が25m2以上のボイラーを取り扱った経験があるもの
鉱山において、伝熱面積の合計が25m2以上のボイラーを取り扱った経験がある者
(但しゲージ圧力が0.4MPa以上の蒸気ボイラー又はゲージ圧力0.4MPa以上の温水ボイラーに限る。)
ロ. 職業能力開発促進法(昭和44年法律第64号)第27条第1項の準則訓練である普通職業訓練のうち、職業能力開発促進法施行規則(昭和44年労働省令第24号)別表第2の訓練科の欄に定める設備管理・運転系ボイラー運転科又は同令別表第4の訓練科の欄に掲げるボイラー運転科の訓練(通信の方法によって行うものを除く。)を修了した者
ハ. 厚生労働大臣が定める者

https://www.jbanet.or.jp/license/boiler-license/second-boiler/

特にボイラーに触ったこと、運転したことが無い方については太字部分のように実技講習を受けること必要になります。

ただし、実技講習と学科試験は前後しても問題ありません。(どちらから受けても問題無いということです)


ケース①
学科試験合格→実技講習(20h)→免許

ケース②
実技講習(20h)→学科試験合格→免許

ということになります。

私は「ケース② 実技講習(20h)→学科試験」の順に受けることを強くおすすめします。

なぜならば、実技講習では実機を触れる機会があり、現物を見ることで頭に入りやすいです。また、座学もありますので、講師の話をしっかり聞いていれば知識が深まります。私は興味があったので、面白かったのですが、後輩や同僚は眠くて耐えるのが大変だった・・・という話もありました(笑)

学科試験、実技講習は受験する場所によって回数は異なるかもしれませんが、1年で複数回行っています。

二級ボイラー技士の日程 | 公益財団法人 安全衛生技術試験協会

おすすめ参考書

おすすめの参考書は下記です。4題目すべて説明があるため、色々参考書を買わなくて良いのでおすすめです。

おすすめ勉強法

  • 参考書を1周する

まずは参考書を1周してください。概要を掴むことが重要です。上記参考書の場合、重要ポイントは色付けされていたりわかりやすかったです。私は、書いて覚えるタイプですので重要そうなポイントはノートに書き出していました。

  • 過去問を反復練習

あとは過去問をひたすら行います。過去問回答が記載されている参考書を買っても良いのですが、私は下記のように勉強しました。

下記の「過去問.com」様を活用させていただきました。(公式サイトにも過去問はありますが、使いにくいです)

(無料)二級ボイラー技士の過去問を出題「解説あり」 - 脳に定着させて絶対合格
二級ボイラー技士試験の過去問と解説を令和6年10月公表〜平成27年4月公表まで無料で公開しています。全問正解するまで過去問を解き続けることで、過去問題が脳に定着し、合格が近いものとなります。二級ボイラー技士試験の合格に向け、過去問ドットコム...

過去問収録数が非常に多く、平成27年まで遡ることができる上解説も記載されています。私はこのサイトを移動時間などのスキマ時間にひたすら行いました。ケータイでポチポチできますのでおすすめです。計算が必要な部分については、空白で回答し誤答集にて後ほど解くようにしていました。

「新しく出題する」ボタンから、解きたい題目(例えば「関係法令」だけとか)を選択し回答することもできますし、年度で選択し解くこともできるため勉強の進み具合や苦手分野に合わせて進めることができます。非常によくできたサイトだと思います。本当にありがとうございます。

後輩や同僚にも同様の勉強法を勧めてみましたが好評で合格率も非常に高かったです。

過去問を解き分からない箇所は、参考書に戻る。何度も間違えてしまう箇所はノートに記載する。この流れを作れば問題無く合格できると思います。

さいごに

本ページの勉強法を参考に、皆様の合格を祈念しております。
しっかり対策して、目指せ一発合格!

他のおすすめ資格についても、勉強法を記載していこうと思います。

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