【技術士第1次試験(衛生工学)】平成23年度 第8問 答えと解説

ごみ焼却

答え

解説

(1)問題文について

本問題は、「室内負荷として最も近い値はどれか。」という問題です。

室内負荷とは、室内での負荷つまりは冷房でしたら室温を下げるためのエネルギー暖房でしたら室温を上げるためのエネルギーであるということです。

それを踏まえ、空調系統図を確認すると室内(展示室それを踏まえ、空調系統図を確認すると室内(展示室)に関係しそうなのは(R)と(S)であることが見て取れます。

そこから、空気線図を見てみます。SとRの箇所に印を入れるとわかりやすいです。

排出口前がSで、展示室内はRです。

横軸「乾球温度℃」を見てみると、排出口前Sは18℃ で、展示室内Rは26℃ となっています。

したがって、冷房として使用していることが分かります。本問題では特に関係ありません。

室内負荷を考えるため、「比エンタルピー」に注目します。室内に入ることで失われたエンタルピーΔhは下記のように表されます。

Δh=hR-hS (kJ/kg(DA))

あとは単位を合わせに行きます。

欲しい答えは kJ/h です。

kJ/h = kJ/kg(DA) × kg(DA)/m3 × m3 /h (= 比エンタルピー×1/比容積×風量)

したがって、室内負荷を計算すると下記のようになります。

室内負荷=(50-41) × 1/0.83 × 30,000 = 325,301…

≒325,000 kJ/h

→②が正解

計算方法や公式はなるべく覚えたく無いため、計算式は単位算をするほうが良いです。

ただし、本問題に使用した計算や表の見方は使用することが多いので覚えておいてください。

参考にしたサイト様

【空調機】吹出温度から必要風量を求める2つ(4つ)の方法を紹介
こんにちは。空調機の必要風量を求める際に、吹出温度差を用いて計算することが一般的だが、実は2種類の計算方法がある。普段実務で使用するうえでは1種類の方法だけでも、業務に特段の支障はない。しかし、せっかく設備設計を行っているのであれば、様々な

似たような計算のやり方がありますので参考に。

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