ごみ焼却施設業界に入る方におすすめの資格、【技術士補(第一次試験)衛生工学】の合格率から見た難易度と私感覚での難易度、さらにおすすめの勉強方法について記載します。
おすすめ度は★4
ごみ焼却施設業界に入る方向けに私的なおすすめ度を記載します。あくまで主観ですので、参考ながら。
★★★★☆ (4/5)
まぁまぁ必要かなレベルとします。
個人のスキルアップというよりは、会社側の技術者配置の関係で必要になることが多いです。官需案件によっては、入札要件に技術士(衛生工学)が必要な場合があるとのことです。(営業ではないためあまり詳しくないです、すみません)
技術士になるためには、技術士補の資格を得てから経験年数が必要になりますので早めに取っておくほうが良いでしょう。
合格率
合格率は公式ページに記載がありましたが47.5%。(おそらく前年度2023年度の数値)
https://www.engineer.or.jp/c_topics/001/attached/attach_1012_2.pdf
簡単な部類に入ると思います。
難易度は★3
★★★☆☆
しっかり対策すれば問題なし、難易度は低い
私は大学で機械系を専攻していたため、4力(機械力学、流体力学、材料力学、熱力学)は履修しておりました。そのため、力学問題は思い出せばできました。ただし専門科目の衛生工学は、全く知らない知識が多く苦戦しましたが割となんとかなります。勉強方法やコツは後述します。
勉強時間
推奨:1~2ヶ月(機械系専攻の方)、2ヶ月~3ヶ月(機械系以外の方)
筆者:1.5ヶ月(参考)
私は慎重派ですので、1.5ヶ月程度は勉強しました。
機械系専攻以外の方については、念の為2ヶ月程度は見ておいたほうが安心かと。力学など専門知識が必要になりますので、慣れることを考えるとそれくらいあれば十分だと思います。
試験概要
念の為、概要も記載します。必要な箇所の抜粋です。詳細は公式ページをご参照ください。
- 受験資格
年齢、学歴、業務経歴等による制限はない。
https://www.engineer.or.jp/c_topics/010/010597.html
誰でも受験することができます。「当たり前では?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、資格によっては、「経験年数○年必要」など経験年数を問われるものが存在します。「技術士補(第一次試験)衛生工学」はそのようなことはありませんので、とっつきやすい資格だと思います。
- 試験科目
https://www.engineer.or.jp/c_topics/010/010597.html
基礎科目 科学技術全般にわたる基礎知識。 適性科目 技術士法第4章(技術士等の義務)の規定の遵守に関する適性。 専門科目 受験者があらかじめ選択する1技術部門に係る基礎知識及び専門知識。
3科目ありまして、「基礎科目」は4力や制御、数学、化学などの知識が問われる科目です。」
基礎科目 | 4力や制御、数学、化学などの知識 |
適正科目 | ほぼ暗記 |
専門科目 | 計算問題も一部有りだが、ほぼ暗記 |
- 注意点
そもそも、技術士補は試験を免除される可能性があります。下記をよくご確認ください。
私の卒業した大学は、JABEE認定ではなかったため受験しました。
技術士第一次試験に合格された方又は技術士法第31条の2第2項の規定により、文部科学大臣が指定した大学その他の教育機関における課程(JABEE認定課程)を修了した方は「技術士補」となる資格を有しています。
有資格者が「技術士補」となるためには、公益社団法人日本技術士会に登録の申請をし、技術士補登録簿に必要な事項についての登録を受けなければなりません。
技術士補の登録にあたっては、補助しようとする技術士(同一技術部門の技術士に限る。)の氏名/事務所の名称・所在地等を明記する必要があります。なお、有資格者が、技術士補の登録を受ける前に「技術士補」という名称を使用した場合には、罰則が適用されます。
https://www.jbanet.or.jp/license/boiler-license/second-boiler/
はじめの方にも記載しましたが、技術士になるための試験 技術士第2次試験の受験資格は下記の通りであるため、第1次試験(技術士補)は早めに合格しておいたほうが良いです。
技術士第二次試験の受験資格
技術士第二次試験を受験するには、受験申込みを行う時点で、以下の〔1〕及び〔2〕の要件を満たす必要があります。〔1〕 技術士補となる資格を有していること。 (上記1.参照)
〔2〕 下記の1〕~3〕のうち、いずれかの業務経歴(科学技術に関する実務経験)を有していること。1〕 技術士補として、技術士の指導の下で、4年(総合技術監理部門は7年)を超える実務経験。
https://www.engineer.or.jp/c_topics/000/000083.html
※ 技術士補登録後の期間に限る。
2〕 職務上の監督者の指導の下で、4年(総合技術監理部門は7年)を超える実務経験。
※ 技術士第一次試験合格後の期間、指定された教育課程修了後の期間に限る。
3〕 指導者や監督者の有無・要件を問わず、7年(総合技術監理部門は10年)を超える期間の実務経験。
※ 技術士第一次試験合格以前の実務経験、指定された教育課程修了以前の実務経験も含む。
おすすめ参考書
おすすめの参考書は下記です。ただし、この参考書は「基礎科目」、「適正科目」用です。
「専門科目(衛生工学)」については、次項にて説明します。
おすすめ勉強法(専門科目:衛生工学)
資格勉強の基本といえば、参考書→過去問を反復だと思います。しかし、技術士第1次試験 衛生工学分野の参考書はほとんど存在しません。
したがって、どうするかと言いますとひたすら過去問を解くしかありません。
分からない、見たこと聞いたことがない単語だらけでしたので、過去問を印刷して、1問1問わからない単語を検索、メモ→検索、メモ・・・としていきました。
5年分ほどやっていくうちに傾向が掴めてきますので、ノートや検索に頼らず何も無しで過去問を進めていくというやり方で行いました。
過去問資料
過去問の答え
おすすめ勉強法(基礎科目、適正科目)
基礎科目、適正科目については基本に忠実に行えば問題ありません。
上記の「参考書を1周」→「過去問を反復」すれば問題ありません。
特に適正科目は傾向がほとんど同じですので過去問の反復が非常に重要です。
基礎科目、適正科目については下記の「過去問.com」様を活用させていただきました。(専門科目は載っておりませんでした。。。)
過去問収録数が非常に多く、平成27年まで遡ることができる上解説も記載されています。私はこのサイトを移動時間などのスキマ時間にひたすら行いました。ケータイでポチポチできますのでおすすめです。基礎科目は計算が必要な部分が多いため、移動中は基本的に適正科目を解いていました。
じっくり勉強できるときに計算問題を解くようにしていました。
「新しく出題する」ボタンから、解きたい題目(例えば「適正科目」だけとか)を選択し回答することもできますし、年度で選択し解くこともできるため勉強の進み具合や苦手分野に合わせて進めることができます。非常によくできたサイトだと思います。本当にありがとうございます。
過去問を解き分からない箇所は、参考書に戻る。何度も間違えてしまう箇所はノートに記載する。この流れを作れば問題無く合格できると思います。
さいごに
本ページの勉強法を参考に、皆様の合格を祈念しております。
しっかり対策して、目指せ一発合格!
せっかく、回答例を作りましたので本サイトにて掲載していこうと思っております。
他のおすすめ資格についても、勉強法を記載していこうと思います。
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